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時と暮らしをデザインする家づくり、この街で60年 甲府市の工務店です。

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(有)伊東工務店
〒400-0043 山梨県甲府市国母2-4-1
055-228-8191

「季節のはがき」2019.8.5

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 聴竹居(ちょうちくきょ)

和と洋が融合する美学性のある意匠。
 風土と予定調和する室内環境。間は
 抑え込んだ華やぎを魅せ、建築は、
 潔い清廉な姿で答える。私たち伊東
 工務店は、環境という四季の旋律に
 調和する完成度の高さが、日本の
 住宅の価値であることを信じて、
 お客様と共に自然と豊さへの予感に
 満ちた住まいを、つくり続けたいと
 考えています。

国指定重要文化財 京都府 藤井邸 聴竹居 昭和三年竣工

 

 

聴竹居解説

 夏の木漏れ日は葉叢の隙間から的皪(てきれき)と明滅しています。とおり抜ける風は、木立を梳かして心地よい空間に仕立てます。閑静な京都府大山崎にこの家は建っています。樹叢の翳は季節のうつろいを見せ、室内は一つの屋根の下にひとつの空間として成り立ちます。外観は軽快で潔い姿の建築となり、室内意匠は和と洋の融合した、優美で美学性に富む姿として展開されています。近年の住宅建築の性能設計の概念が進化して、この建築が近年注目されてきました。通気通風の仕掛けも環境調整の試みもあります。今でいう環境共生の住宅の日本で最初の試みであり、藤井厚二氏の何回目かの実験住宅であると伝わる建物です。

 若くしてこの世を去った藤井厚二さんはここに12000坪の土地を購入して4回も環境調和型の実験住宅を建て、科学的に追及したと聞きました。建てては売り、建てては売りを繰り返して計3回。昭和2年で4回目だと聞きおよびます。半端なお金持ちではありません。だれにもできないと思いました。日本の住宅の本来あるべき姿を思考錯誤して90年前に実施した建築です。私はこの作者もこの住居があったことも最近まで知りませんでした。私自身20年くらい前に京都の建築専門の大龍堂書店さんに聴竹居という小冊があり、手にとってみているうちにどうしてみたくなりました。ですが一般の住宅であり、非公開という説明があり諦めていました。現在公開されている建物は、かなり手を加えて復元したのかもしれません。私は環境共生も重要な要素であると思いますが、なにより自然環境がそのまま質朴な美になる。清廉な姿への挑戦といさぎよい造形表現に感動しました。公開されたとの情報を得て早速撮影して今回の令和元年の夏の暑中見舞いとして制作しました。文章は私の率直な印象を書き出したものです。国指定重要文化財 京都府大山崎聴竹居藤井厚二邸聴竹居 昭和三年竣工。現在の所有者は株)竹中工務店となっています。

一般公開されています。興味のある方は一度たづねるとより深い理解が得られるかもしれません。