冬、ポカポカ暖かく、夏は
扇風機で過ごせる家が欲しいです
人は、陽だまりのあたたかさと、自然の風をいちばん心地いいと感じるらしい
冬、ポカポカ暖かく、夏は扇風機で過ごせる家が欲しいです
爽やかな風がリビングを抜けていく家って、気持ちいいですよね
太陽や風といった自然エネルギーを使った家にしたいです
小さなエネルギーで快適に暮らすにはどうすればいいのでしょう
売っているエネルギーを、できるだけ使わない家がいいですね
我が家は、どんなに石油ファンヒーターかけても家の中は15度以上になりません
自然光や風を感じる暮らしは気持ちの良いものです
リビングに立ちこめるコーヒーの香りが、爽やかな風と共に抜けていく空間がいい生活の中で、いつも自然光や風を感じる暮らしは気持ちの良いものです。特に桜が咲く春先は、花の香りと共に東からの風が気持ちよく感じられます。日本には「四季」と言う素晴らしい自然環境があります。一年を通じた暮らしの心地よさはここにあります。「自然」が好きな方は、パッシブデザインが絶対にお似合いです。
パッシブデザインの良いところとは
吉田兼好の徒然草第五十五段。「家の作りやうは、夏を旨とすべし」と、古き日本家屋では、軒を深くして夏の日差しを遮ることや、天井を高くして灼熱の夏を乗り越えてくるなど、その時代においての「建築的工夫」がありました。これも日本の気候に合わせた素晴らしいパッシブデザインと言えるでしょう。現代では、冬、太陽光を室内に取り込み、部屋をポカポカにすることや、夏、太陽光を軒や庇で遮り家の中を涼しくする工夫がされています。また自然光を利用しながら、室内を明るくすると共に、春や秋の中間期には、吹き抜けのあるリビングを心地よい風が抜けていく空間が実現できる建築的手法がパッシブデザインの良いところです。
パッシブデザインに
おける5つの設計項目
断熱のデザイン
断熱性の高い家=健康的な家
心地よさが格段に向上する「冬はとにかくあったかくなる」冬晴れの昼間、晴れた日では冬でも相当な日射が入ってきます。南面の窓を中心に、その日射が届き、家の中は暖かくなります、当然室温のほうが外気温より高くなり室内の熱(暖かさ)は外に逃げようとします。断熱性が良いとその逃げる熱は少なく済む事で室温が高く保たれます。普段暖房していない廊下、トイレなどの非居室においても急激な室温変化は少なく済み、ヒートショックなどの健康被害もなくなります。「断熱性の高い家=健康的な家」と言えるでしょう。
断熱性能をアップすると
- 断熱性(+気密性)を向上させると保温性能が高まり少ない熱で冬の室温を上げる事ができるようになる。
- 暖房エネルギーが小さくて済み、暖房光熱費が安くなる。
- 暖房していない部屋の温度が上がり、快適性と健康性が向上する。
- 特に屋根や天井の断熱性を向上させると、夏の日射熱が入り難くなり涼しく、冷房光熱費が安くなる。
- 室内の表面温度が高く保たれることで、寒さを防ぐ。
日射遮蔽のデザイン
夏の住まいは何故暑いのか?
夏の住まいが暑くなる最大の要因は日射です。建物に当たった日射は窓ガラスからから建物に直接入り、片方では屋根や外壁を伝わって建物の中に入ってきます。その比率は、窓からが75%、屋根や外壁からが25%です、明るさを得るために設けた南面の窓から夏に入る日射を検討する必要があります。とくに暑さが身にしみる7月半ばから9月上旬までの時期について検討する必要があります。現実味はありませんが、分かり易く言うと、家の中を涼しくするには日差しを入れないお蔵や古民家のような暗い部屋を作る事、明るくしないことです。
東西面窓の検討
日射遮蔽においては東面と西面の窓が重要です。暑い時期の一日の太陽の動きを追いかけ、そうした窓からどれくらい室内に日射が差し込んでくるかを検討する必要があります。
軒や庇の寸法をきちんと考える
暑い時期の日射がどうなるかを検討してみると、出来るだけ日射が入らないような軒や庇の形状が見えてきます。ここで特に重要なのが庇を横方向に長くのばすことで、最も暑い8月では夏至よりも太陽高度が低くなり、斜めから入ってくる日射を遮る必要があるからです。一方冬では日射が入らない事は不利となり、暗い家となって寒い家となってしまいます、夏で検討した庇や軒で問題ないかを検討します、四季に応じた対応が必要です。
通風のデザイン
風をつかまえる(よく吹いてくる風の方向を調べる)
風向きには一定の傾向があります、甲府では昼間は南西よりの風が吹き、夜になると西北西からの涼しい風が吹くという一般的な傾向があります。そうなるとその方向の窓が風の出入り口になるのが原則であることがわかります。しかしそれ以外の窓に工夫をすると流れる風をつかまえることができればさらに通風量は増えます。こうした工夫は「ウインドキャッチャー」や「袖壁」を使った建築技術があります、でも「風は気まぐれ」です。(下の写真は窓を使った「ウィンドキャッチャー」と「袖壁」です)東西に長い平面計画である場合、夏の通風や冬の日射取得には大変有利です。
吹き抜けの効果と注意点
「立体通風」を考えます。「吹き抜けは寒い」ということを聞く事もありますが、それはきちんと計画されてないからです。メリットは、
- 2階の窓から太陽の光が1階の奥まで届き、明るくなる
- 立体的な通風の通り道となり風通しがよくなる
- 広がりのある空間が得られる
- 2階の気配が1階にいても感じられる
デメリットは、
- 2階の窓の日射が不十分だと暑くなる
- 冷暖房の範囲が増えるので、よりしっかりとした冷暖房計画が必要
- 断熱性能や日射遮蔽性能が不十分であるとエネルギー消費量が増える
- 2階の窓の掃除が大変などがあります
こうした注意点を踏まえしっかりと計画できれば吹き抜けの大きなメリットが享受できます。ぜひ前向きに検討して下さい。
昼光利用のデザイン
照明エネルギーを減らす
電灯を点けることによって生まれる一次エネルギー消費量を減らすには、「日中に出来るだけ電灯を点けなくて済むようにする」を基本に、「無駄な照明をしなくて済むようにする」という工夫があります、これはシンプルな話で、太陽の光がしっかり家の中へ入るようにすれば良いわけです、この話は「夏の日射遮蔽」と矛盾するようですが、「北側の光」や「屋根からの光」を取り込む技術です、やわらかな光でありながら、ストレスのない明るさを確保できます。洗面脱衣室などへ設置したことにより「明るい清潔感のある水回り」や、北側玄関のトップライトや、キッチン天井からのやわらかな光の実現には「昼光利用」のデザインがあります
日射熱暖房のデザイン
陽当たりを考える
我が家の陽当たりはどうなんだろう?隣は2階建だけどどうなるの?我が家のリビングにはどれだけ陽がはいるんだろう?など日照(陽当たり)は心配です。冬晴れなど暖かなお陽様の熱を入れることにより、リビングなどの部屋は暖かくなります、これを考える方法として「SketchiUp」(スケッチアップ)でのシュミレーションが欠かせません。これにより精度の高い予測が可能です。
日射熱暖房
あまり聞き慣れない言葉ですが、「南面の窓を大きくとり、日射を沢山入れる」その日射熱を溜めて「夜間(夕方)はカーテンなどで閉じます」暖まった床は「放熱」することにより室内を暖める技術です、日射熱利用暖房は、「集熱(日射取得)「断熱」「蓄熱」をしっかり考えることで高い効果が得られます。
パッシブデザインのお客様の声
「夏、カーテンが舞い、気持ちいい風がリビングルームを抜けていくのが気持ちいいです」
(笛吹市F様)
「この家、本当に暖かいです。風通しも良いので夏も涼しいです」
(甲府市I様)
「冬、リビングの奥まで暖かい日差しが入り、ポカポカします」
(笛吹市A様)
「私も書籍でパッシブデザインの勉強をして理解を深めました。この家が完成して夫婦共々本当に満足しています。普通の家ですが、本物の家が出来ました」
(都留市Y様)
「パッシブデザインって、調べていくと「簡単な理科や物理」だと言うことが理解できました」
(富士河口湖町N様)
「仰る通り、冬暖かく、夏は涼しい家ができて満足しています」
(北杜市Y様)
家も、シュミレーション
しましょう
パッシブデザインされた家は、ちょっとの工夫で快適に過ごせる時間や空間ができるし、これを知らずして作るとよい家は絶対に出来ません。昨今、車は試乗、ワインは試飲、服は試着など、人が物を買うときは何でも「お試し」。家を選ぶには、空気、熱、風、光など、きちんとシュミレーション(お試し)しましょうシュミレーションは、家の基本性能はじめ、室温変化、光熱費、どれくらい太陽光があたるかを見定めます。パッシブデザインされた家は、物理的根拠を持った提案力が不可欠です
省エネと心地よさに融合
強さと良い設計
心地よさは「設備」ではなく「建築技術」でつくる。それがパッシブデザインです。暑い夏はエアコンを使わずに、家の中へ吹き込む風で、冬のよく晴れた日は、暖かな陽だまりで過ごし、快適な春と秋は窓を開け放し、光を入れ風を通して暮らす。そんな素敵なお家に、地震に強いSE構法で安心をプラス。パッシブデザインとSE構法、皆様のご要望を融合し、当社の設計技術で生活動線も整った注文住宅をご提案致します。