富士河口湖町 N様
勤務中の事故により、ハンディキャップを負いました。下肢に麻痺が残り車椅子生活となりました。身体状況に見合う使い易い住宅を考えたのが始まりです。
私の体に合う家が欲しい
住まいづくりを考えられたきっかけは?
結婚して2年目、勤務中の事故により、ハンディキャップを負いました。下肢に麻痺が残り車椅子生活となりました。今の住まい(貸家)では日常生活も大変で、今後大きなストレスを抱えたままでの暮らしは無理だと判断し、身体状況に見合う使い易い新築住宅を考えたのが始まりです。
伊東工務店さんとは、どこでご縁があったのですか?
いよいよ新築住宅を計画し始めた頃、通っていたリハビリテーション病院の作業療法士さんから、「近くで車椅子生活に対応した新築住宅が完成したので見に行きませんか?」というお誘いを受け早速見に行きました。そこでその家を設計施工したのが伊東工務店さんということを聞きました。完成した家を隅々までしっかりと見させて頂きましたが、その時は伊東さんとは挨拶もお話もしませんでした(笑)
私たちの家を作るなら、この工務店だと思いました
その家を見てどう思いましたか?
その家の住まい手は、私より体のハンディがある方の家でした。車椅子生活の家は写真などでは見たことがありましたが、実際に見てみると、トイレや浴室、寝室、出入りなど使いやすく設計がされていると感じました。こうした身体の状況に細かいところまでしっかり対応して作られた、真に私たちが考えている家づくりだなと思いました。
その後、伊東工務店さんへお願いした?
気になった工務店さんもありましたが、電話で問い合わせしても車椅子生活に対応した家づくりの実績も経験もなかったり、私の身体状況にも理解もなさそうでしたし、こうした性格の建築計画すら理解もされないと思い速攻でやめました(笑)その後、伊東工務店さんへ電話をして相談したのが始まりでした。
私の体のことをよく理解して頂きました
初めて会った伊東工務店さんの印象はいかがでしたか?
甲府まで1時間かけて会いに行きました。伊東工務店さんは、私より体のハンディが重い車椅子生活者の家の新築やリフォーム工事の経験が豊富にあることと、こうした性格の生活をする上で、私の体の特性や、車椅子やベッドなどの福祉用具の事においても理解が深く、安心してお任せできると思いました。
土地探しからなので大変でしたね?
そうです。まず土地探しから始めました。大まかなエリアを指定して、100坪程度の物件を地元の不動産屋さんから何ヶ所か紹介されました。しかし土地探しや家を建てることなど初めての事で、この土地で希望している家が建つのかどうか不安でしたので、伊東さんと相談しながら決めました。
設計はスムーズに進みましたか?
近隣に日照などに影響のある建物もないことから、配置計画やゾーニングなど平面計画上障害となることはありませんでした。希望したのは、大きなリビング、使いやすいキッチン、寝室やトイレ、また浴室や脱衣室など室内動線を考えた平面計画となりました。また雨の日でも容易に乗り降りできるスペースのある駐車場も組み入れたことにより外出など無理なく行えるスペースも十分確保できました。
耐震住宅でパッシブデザインな家
建物は耐震構法ですが?
伊東工務店さんでは、「SE構法」といって「構造計算された耐震等級3」を標準としています。この建物は地震や台風などの自然災害には滅法強いというお話をされていました。また自然エネルギーを上手に使ったパッシブデザインも計画の中にしっかり織り込んであり、車椅子対応だけでなくこうした大事な要素もしっかりと考えて作って頂きました。
この家、凄く使い易いんです
引っ越しをされて5ヶ月ですが、実際に住んでみていかがですか?
それまで住んでいた貸家は、エレベーター付きで鉄筋コンクリート5階建の3階でした。ここの大家さんは理解がある方で、入り口スロープの設置などして頂きましたが、当然貸家なので、室内のトイレや浴室など絶対的に狭く使い勝手は悪かった状況でした。4月にここへ引っ越しをしてからは、それぞれの部屋は広く生活動線もスムーズに行えるばかりか、陽当たりも良く毎日が快適で心地よい暮らしが出来、大変満足しています。またこの夏も暑い日が続きましたが、日射がリビングに入ることもなく、伊東さんの言った通り涼しい家だと感じました。
安心しながら楽しく「家づくり」が出来ました
Nさんにとって、家づくリは楽しかったですか?
家づくりはもちろんはじめての事なので、最初はわからないことが沢山ありました。しかし伊東さんと巡り会えたおかげで、希望通り車椅子の生活に合わせしっかりとした家づくりが出来たと思っています。私達のように体にハンディキャップを持ちながら、限られた条件の中で土地探しから建物の完成までの過程において、生活に対応した暮らし、構造のこと、パッシブデザインや省エネのことをじっくり織り込んだ建物が完成しました。安心しながら楽しく「家づくり」が出来たと思っています。