住宅基本情報
建設地 | 富士河口湖町 |
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敷地面積 | 125坪 |
床面積 | 142m2(43坪) |
構造 | SE構法2階建 |
用途 | 専用住宅 |
仕様 | 長期優良住宅 耐震等級3 |
断熱材 | セルロースファイバー 壁120mm 天井300mm |
外皮性能 | Ua値0.37W/m2k Q値1.6 W/m2k ηAC 0.7 ηAH2.0 |
お客様からのご要望
私は、数年前に勤務中の事故により車椅子の生活となりました。今は借家で生活していますが、排泄、入浴、食事、就寝、出入りなど日常生活において様々な障害があり、現在の住まいでは大きなストレスとなっています。今回の新築にあたっては、これらの課題を解決出来、体のハンディも気にならなくストレスのない生活ができることを強く願っています。
ワンポイント解説
このお客様は以前、笛吹市内で「頚椎損傷者の平家」を建築竣工した時に、病院関係者と共にこの家を見にきたのがご縁で、その数ヶ月後にご連絡を頂き、初来社頂いたお客様です。まず、ヒアリングでは体の状況や、土地から探して家を建てたいといった基本的な事を確認しながらこれまで頚椎損傷者の改修事例や新築事例の写真や図面などを見ながらお話しさせて頂きました。その頃、希望している地域で、良さそうな土地を地元の不動産屋さんから紹介され、測量図を元に配置平面の基本計画を行ったところ、ほぼ希望通りの家が建てれそうなので、意外に早くそのまま土地契約となりました。計画した玄関は、主となる半自動の引き戸と駐車場から入る同じく引き戸の2箇所です。LDKは北側高窓(採光と排熱)を備えた栂柾目を貼った勾配天井とし「広がり」を意識して計画、肝心なトイレや浴室などは、本人の身体能力を十分に考慮して寸法を決めるなど、およそ基本計画には45日程度費やし、しっかりと計画をしました。
工事を終えて担当者から
このお施主様の上肢の身体機能は、頚椎損傷者より軽いのものであり、それほど大掛りではなく済みました。しかし下肢機能は全廃のため、入浴動作においては浴槽高さや手すりの細かな打ち合わせを、また排泄環境でも便器の選定や可動式手すりの位置関係の確認など細部にわたり綿密な打ち合わせを重ねました。入浴、排泄、食事、就寝、出入りや駐車場からの動線など時間をかけただけあり、これまでノンクレームで使って頂いています。
現場LIVE
9月3日
地縄張り
工事着工にあたり、建物の位置及び設計GLを出しました
9月8日
地鎮祭
台風15号の影響が心配されましたが、晴天の中、本日地鎮祭を行いました。
9月19日
杭工事
地盤が悪いため基礎工事に先立ち、杭工事を行いました
9月25日〜
基礎工事
杭工事が終了し、基礎工事が始まりました。遣り方通り、根伐りを進めていきます
捨てコンを打設後墨出しを行い、アンカーベースプレートを施工しました
外周部の型枠が入りました。一段高い部分は駐車場となります
基礎配筋が終了しました。週明けにベースコンクリートを打設します
M20のアンカーボルト設置状況です
ベースコンクリートの打設状況です。コンクリートポンプ車での打設です
基礎立ち上がりの打設状況です。コンクリートポンプ車での打設です
10月21日〜
木工事
基礎立ち上がり打設後、PB12金物を設置しました
土間コンも打設した後、土台の敷き込み作業が完了しました。11月4日(月)に建て方を行います
大安吉日に建て方を行いました。天候も安定し順調な建て方です
天候にも恵まれて、野地合板貼りまで終了しました
11月18日〜
屋根工事
屋根工事が終了しました。ガルバリウム鋼板竪ハゼ葺きです。
11月22日〜
床下冷暖房工事
床下エアコン(パッシブ冷暖)です。チャンバーを介しダクトで四方八方に配管します。
11月27日〜
外壁工事
床外壁工事が始まりました、アートウオールを使用します。写真は下地のベース板です。
12月6日〜
太陽光発電工事
太陽光発電パネルを設置しました。およそ10.2kwです。
12月9日〜
外壁工事
外壁工事にて、ベース板のジョイント処理です
外壁工事が終了し、外部足場を解体しました
外壁工事が終了し、外部足場を解体しました
1月31日〜
木工事
内部リビングは勾配天井とし、北側に頂側窓を設置しました。あと一週間で木工事が終了します。
2月25日
竣工しました
竣工しました。写真はダイニング角より吹き抜けのリビングを撮影したものです。米栂柾目の天井板がきれいです。駐車場を備えた外観は、アートウオール仕上げとしました。