住宅基本情報
建設地 | 山梨県南アルプス市 |
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敷地面積 | 90坪 |
床面積 | 217m2(66坪) |
構造 | SE構法2階建 |
用途 | 専用住宅 |
仕様 | 長期優良住宅 耐震等級3 |
断熱材 | MOCOフォーム 壁100mm 屋根180mm |
外皮性能 | Ua値0.51 W/m2k Q値1.75 W/m2k ηAC 1.3 ηAH2.0 |
お客様からのご要望
長男の結婚を機に私の父母と息子夫婦との三世帯の家を新築することになりました。現在は中央市在住ですが、新しい土地は勤めの関係もあり、南アルプス市内にあった3区画の一番東側の分譲地を購入しました。家については、まず地震に強い家を希望しました。あとこれまでの家は狭いばかりか暑くて寒い家で、高齢の父母もいますので、冬暖かく夏涼しい家を希望しました。父母と私たち夫婦と子供夫婦が住み、駐車場も最低4台、庭も欲しいという希望もありますが「本当に住みやすい三世帯の家が出来るのかな」と最初は心配しました。
ワンポイント解説
北側道路4.5mで敷地が80坪とはいえ、駐車場も4台確保となると決して余裕のある敷地面積ではありませんでした。1階には専用トイレを併設した祖父母の寝室、LDK、水回りや玄関収納スペースを、2階には、子供夫婦と私たちの、それぞれ6帖のロフト付きの8寝室、シャワールームなどの水回りや書斎を配置できました。若干狭くなった庭ですが、人工芝を敷き詰めてコンパクトながらプライベートスペースも確保しました。太陽光発電11kも設置し、父母と子供さん夫婦との三世代が住む家が完成しました。
工事を終えて担当者から
「奥行き1.365mmのベランダからは天気が良ければ富士山もしっかり見ることも出来ますし、休みの日は布団も一度に沢山干せて便利です」というお話や、「意外だったのは、市川大門の花火なども見ることが出来ます」というお施主様のお話しでした。お引き渡しの時に、玄関先でこの建築を管理した現場監督さんと共に、記念撮影をして頂きました。
現場LIVE
11月16日
地鎮祭
工事に先立ち、本日天候にも恵まれる中、地鎮祭を執り行いました。

11月25日
着工前
着工前状況です、静かな住宅地です。

11月29日〜
杭工事
地盤補強工事です、この工法はハイスピード工法と言います、直径400mmの穴を支持層まで明けて、40mm〜20mmの自然石を投入し閉め固める方法です。

12月6日〜
基礎工事
基礎工事に入りました、基礎形状は「ベタ基礎」です、現在根伐り中です。

砕石事業を終え、捨てコン打設したあとアンカーセットです。


アンカーセットとベース配筋が完了しました、明日打設です。

本日クレーンにてベースを打設しました、お天気も最高です。

立ち上がり基礎を打設後、外廻りの給排水衛生設備工事を先行します、土間コンクリート下地も平行して行われています。

1月13日〜
木工事
いよいよ木工事のはじまりです、基礎と柱を直接つなぐPH12という金物です、位置や高さを調整しながら設置します、このあと土台敷きの工程となります。

土台敷きが完了し、外部先行足場も設置しました、いよいよ19日(月)に建て方が始まります。

天候に恵まれる中、本日建て方が行われました。大型クレーン(これはJR東日本御用達の軌道クレーン)を使い柱を先行して建て、梁を落としていきます、この日の作業は日没まで行われ、66坪の構造体の組み上がりは完了しました。

SE構法の金物です、建ててしまえば見えなくなってしまう構造の「肝」の一つです。

SE構法では、先にご紹介した金物の他に「構造壁」があります、これは1級の構造合板(9mm)を一定のピッチで釘締した壁を言います、これも構造の「肝」の一つです。

長期優良住宅の場合、必要な仕様(建物の性能)の一つに「省エネルギー性」は「次世代省エネルギー仕様であること」が求められます。この建築では、基礎内断熱工法である「現場発砲ウレタンフォーム」を吹き付けています。断熱性能も0.0346 W/(m・K)という基準です。

2月16日〜
屋根工事
屋根工事の様子です、今回は10.8kwの太陽光発電設備を設置します。

2月17日〜
外壁工事
サッシュも設置出来、いよいよ外壁工事が始まります、白く見えるのは透湿シートです、これに中空下地を施工した後に外壁を貼り出します。

外壁工事に先立ち、竪胴縁が完了しました、いよいよ外壁工事となります。

3月9日〜
断熱工事
内部の造作が進んできました、ここの断熱材は現場発砲ウレタンと言って、壁や屋根面に吹き付けして行います。壁80mm屋根面は160mmです。

3月11日〜
ユニットバス工事
ユニットバスが設置されました、TOTOサザナの1620サイズです、一昔前までは、浴室といえばタイル屋さんが1週間程度かけてタイルを貼ったものですが、現在ほとんどの住宅ではこうしたユニット化が定着しています。

4月2日〜
太陽光発電設備工事
昨今住宅建築では一般に行われるようになりました、容量は10.8kwです、東京電力による固定買取制度の影響もあり、10kw以上を載せる計画が多くなりました。屋根の上部に設置したのは、積雪を考慮したものです。

4月8日〜
外部工事
外部足場が外れた後、現在住んでいるところから松、梅、金木犀を移植しました、建物には緑が欠かせません、写真は私のカメラで撮影し、遠近法で加工をしています、シャープな外観となりました。

4月15日〜
木工事
1階床貼り工事です、(株)マルホンさんの無垢フリーリングです、緑色に見えるものは、床と床の間に予め入れておくスペーサーです、本物の木なので収縮や伸びが発生するためこうした仕掛けが必要となります。

いよいよ階段工事となりました、蹴上げ(一段の高さ)は185mmと緩やかな階段としました、木工事も終盤です。

5月15日〜
太陽光発電設備工事
10.8kwの太陽光発電パネルを設置してあります、20年固定買取に間に合いました。

6月10日〜
内装工事
内装工事に続き、設備機器が設置しました。本日クリーニングまで終了しています。

6月21日
竣工しました
竣工しました、SE構法でつくる長期優良住宅です、昨年暮れより工事に着手し、1月19日に上棟した建物です、66坪と少々大きいですが、これから新しい生活がここから始まります。ありがとうござました。
