住宅基本情報
建設地 | 山梨県中央市 |
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敷地面積 | 1.113坪 |
床面積 | 1.501m2(454坪) |
構造 | SE構法平家建 |
仕様 | 耐震等級3 |
断熱材 | MOCOフォーム 壁100mm 屋根180mm |
お客様からのご要望
1979年、定員120名で開設した園舎も築40年を迎えました。当園の建物は開園した当初から順調に園児も増えてきて、その都度何回かにわたり増築を繰り返してきました。しかし、建物も40年も経過すると雨漏りや不具合、また使い勝手も悪くなり、数年前からこれからの時代に合わせた使い易い新しい園舎を建築しようと考えていました。新しい園舎に望むことは、子供たちが安全にのびのびと生活出来、太陽の光が奥まで届く明るい教室や、多目的に使える開放感のある大空間のお遊戯室、庭と教室を結ぶ廊下や深い軒下など、沢山の希望がありましたが、全て満足いくものかと心配していました。
ワンポイント解説
この工事は既存の園舎を解体して、同じ敷地での建て替え工事です。こちらの認定こども園には、およそ園児数は約280名と、県内でも大規模なこども園です。配置計画(ゾーニング)は既存にほぼ近い内容で、新しく調理室が加わりました。園児を送迎するバスの駐車場と職員室を挟んだ位置には入り口を設け、北西側には調理室、その隣に多目的室(お遊戯室)その東側には職員室より一望できる教室が並びます。教室から廊下を挟み庭に出るテラスには、深い軒を付け悪天候にも対応できるように仕掛けました。屋根は、シャープなイメージのガルバリウム鋼板片流れとし、外壁も左官仕上げで柔らかさを出しています。以前の園舎と比較すると床面積も増え、園庭は少々小さくなりましたが、曇りの日でも明るい教室で、風通しの良い空間が出来たと思います。
お客様の声
構想から約4年、ようやく念願の園舎が完成しました。この建設にあたり、関東近辺の認定こども園を数件見学させて頂き、良いところは参考にさせて頂くなど自分なりに研究を重ねてきました。当初は鉄筋コンクリートか鉄骨造で建てるものだと漠然と思っていましたが、こうした園舎であっても木造で可能だという話を聞いて最初は驚きました。実際に千葉や神奈川においてSE構法で建てた認定こども園を実際に見させて頂く機会もあり、話を聞くうちに安心して任せることが出来ました。完成した園舎は以前と比べ、明るく広く使い易くなり、こどもたちはもちろん、職員にも好評です。本当にありがとうございました。
工事を終えて担当者から
元々の園舎は、1979年開園から園児が増えるにつれ、増築を繰り返してきた建物です。増築してきた構造も鉄骨だったり木造であるなど、それぞれの屋根や外壁取り合いなどから雨漏りがあるなど、時間の経過と共に老朽化していました。この認定こども園さんとは以前よりお付き合いがあり、これまで小規模な改修工事や営繕など細かな工事もお手伝いさせて頂いていました。この工事は、既存の敷地での建て替えで、解体も含め工期も約一年と、決して余裕のあるものではありませんでしたが、設計者初め、施工にあたった現場代理人や数多くの協力業者のおかげを持って無事完成することが出来ましたことを改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
現場LIVE
8月25日
解体前神事
引越しも終了し、解体工事に先立ち「取毀祭」を行いました。
9月3日〜
解体工事
いよいよ解体工事が本格的に始まりました。石膏ボード、木材、金属と全て分別を手作業で行いながら解体工事が進められます。主には大型重機の先端に、鉄骨を切断するアタッチメントなどを使って進められます。
解体工事はこうした大型重機が使われます。白い残骸はALCです。これも全て分別した上で処理を行います。
鉄骨の基礎まで撤去し、解体工事が終了しました。この後境界壁工事に入ります。
10月11日
擁壁工事
建物本体工事に着手する前に、敷地外周のコンクリート擁壁工事が行われます。
10月17日
地鎮祭
建築工事の起工に先立ち、その土地の神を祀って、工事の無事を祈る儀式とされています。土祭りや地祝いとも呼ぶ地域もあります。
この日は天候にも恵まれ、秋の穏やかな陽気の中で執り行われました。
10月25日〜
基礎工事
基礎工事が始まりました。正確に位置を出し掘り進んでいきます。根伐りには小型重機と2トンダンプで場内整理をしながら進めていきます。意外にも小石が多い地盤です。
捨てコンの打設です。捨てコンとは基準となる高さを出し、これに建物の位置(芯墨)を出すために行う大事な工程です。一般的には無筋コンクリートで強度もfc18程度を使うのが一般的で、その厚みも50mm程度です。
捨てコン打設後、通り芯の墨出しを行って砕石を入れ込みます。地中梁の整形も同時におこなてって進められます。
鉄筋工事に入りました。整形した地中梁から順序よく組み立てていきます。鉄筋屋さんも一日12〜15名の職人さんで作業を行っています。
鉄筋工事が終了し、配筋検査も行われました。いよいよコンクリート打設が行われます。
ベースコンクリート打設です。朝7:00よりポンプ車二台での打設です。コンクリートミキサー車でおよそ70台を打ちます。この日は14:30に打ち終わりました。大変お疲れさまでした。
ベースコンクリート打設完了。アンカーセットも慎重に行いました。
基礎が完了し墨出しを行った後、柱却金物を設置します。その数量は150箇所あり位置を正確に出して施工します。外部足場も設置されました
12月26日〜
木工事
柱却金物を設置しました。この黒い金物へ柱が設置されます。園のお遊戯室にかかる11mの大梁(W=300 H=800)を受ける柱却金物(PB30)です
園のお遊戯室にかかる11mの大梁です。W=300H=900。ドローンで地上75mからの空撮映像です。その規模がわかります。
1月11日〜
建て方(1工区)
本日大安吉日に建て方を行いました。風もなく比較的穏やかな日となりました。大型クレーンを2台使いながらの建て方で、順調に組み上がっていきます。写真はドローンでの空撮です。写真右側下に見えるのが、スパン11.3mのお遊戯室に架かる梁です・
1月17日〜
建て方(2工区)
2工区の建て方が始まりました。安定した天候が続いています。垂木まで架かりました。ドローンからの撮影です。
1月21日〜
屋根工事(1工区)
1工区の屋根です、ガルバリウム鋼板竪ハゼ葺きです。
1月24日〜
建て方(3工区)
3工区の建て方が始まりました。2工区では屋根工事が始まりました。
1月29日
上棟式
本日、大安吉日に上棟式を執り行いました。(ドローンにて上空30mより撮影)
1月31日〜
SE構法の梁
お遊戯室にかかる化粧梁(120mm×600mm)です。奥に見えるのが11.3mの大梁で、大きな空間を支えます。
2月6日〜
屋根工事
2・3工区の屋根工事です、ガルバリウム鋼板葺きも大きな面積だと綺麗です。空撮で使用しているドローンは、DJIのSparkです。地上88mから全景を撮影しました。
2月18日〜
断熱工事
1工区の屋根の断熱工事が終了し内部足場を解体しました。この後、給排水設備工事を行て床工事に入ります。
2月20日〜
木工事
お遊戯室の前にあ8角形ホールを、下から広角レンズ(18mm)で撮影しました。
床下地の状況です。@910で大引きを組んでいます。床断熱は、ミラフォーム100mmを使用しています。延使用枚数はおよそ800枚です。
3月23日〜
外壁工事
外壁工事です。中空下地の上にデラクリートを施工します。この後下地処理をして左官工事に入ります。
3月29日〜
木工事
各部屋の間の防音対策としてグラスウールを施工しました。
4月1日〜
機械設備工事
厨房天井に隠蔽される排気ダクトです。
4月8日〜
金属工事
軒先き破風板を包むガルバリウム鋼板です。
4月16日〜
外トイレ棟工事
外トイレ棟の工事が始まりました。防火水槽もあるので深い根伐り底となっています。
4月26日
建物全景
建物全景を撮影しました。外壁工事も終了し、いよいよ外部足場の解体となります。今年もツバメがやって来ました。現場の中を飛び回っています。
5月1日〜
外トイレ棟建て方
外トイレ棟の建て方を行いました。こちらもSE構法です。
5月9日〜
駐車場棟基礎工事
重量鉄骨平屋建の駐車場棟の工事が始まりました。捨てコンの打設を行います。重量鉄骨平屋建の駐車場棟の地中梁コンクリート打設状況です。
5月18日〜
プール改修工事
プールは既存の改修を計画しています。今日は土間コンクリートの打設です。
5月24日〜
内部造作工事
内部作業は内装工事が順調に進んでいます。家具工事も並行しています。
5月28日〜
外部工事
8角形のホール外観です。園の名前も入りました。
6月5日〜
お遊戯室工事
梁スパン11.3mのお遊戯室です。幅300mm高さ900mmの大梁が支えます。
6月12日〜
駐車場工事
中型バス2台、小型バス2台を収納する重量鉄骨造による屋根付き駐車場です。送迎バスの駐車場の軒天井にはトップライトからの採光を取り入れて、カラーも綺麗です。
駐車場の土間コンクリートの打設です。このところの梅雨らしい天候により雨養生は欠かせません。
7月20日〜
竣工しました
昨年9月より進めてきた認定こども保育園が完成しました。