住宅基本情報
建設地 | 山梨県甲斐市 |
---|---|
敷地面積 | 80坪 |
床面積 | 103m2(31.3坪) |
構造 | SE構法2階建 |
用途 | 専用住宅 |
仕様 | 長期優良住宅 耐震等級3 |
断熱材 | MOCOフォーム 壁100mm 屋根180mm |
外皮性能 | Ua値0.55W/m2k Q値1.75 W/m2k ηAC 1.3 ηAH2.0 |
お客様からのご要望
伊東工務店さんとお話しする前に、ハウスメーカーと話を進めていました。そのHMでは耐震工法による地震への備えのお話をされていて、家を建てるなら絶対に地震に強い家にしたいと考えていました。しかしそのHMさんとは後少しで契約とまでいったのですが、最後までどうしても腑に落ちず納得できないことがあり断念しました。実は、「もっとカッコイイ家にしたかった」のが理由の一つでした。HMさんには良いところは沢山あると思うのですが、提案したものはどうしても総2階建で単調でつまらない家が多く感じられました。その後、以前から気になっていた耐震技術の高いSE構法を扱っている伊東工務店さんと話を進めました。
ワンポイント解説
最初にお会いした時には、耐震構法とパッシブデザインのお話し、あと建築資金計画のお話をさせて頂きました。この敷地は元々農地を分筆して計画をしましたが、近隣には日照障害となる建物はなく、住宅を設計するには良い条件でした。やや東西に長い敷地形状で東6m道路でしたので、東側へ駐車場、リビングやダイニングなど1日の中で一番多く過ごす居室は南東から南側へ配置し、玄関は1.35m出した軒通路から入る北側玄関を計画しました。お施主様は耐震に興味をもたれると共に、「カッコイイ家」を希望されていましたので、外観は切妻をシャープに見せ、外壁は「黒」とし提案をしました。また、LDKは決して広くないため、北側高窓(採光と排熱用)を設置した勾配天井を計画することにより「空間の広がり」を仕掛けました。また、ご主人様は大変「寒がり」でしたので、当社で扱っている「パッシブ冷暖」(床下エアコン)を採用して頂きました。
工事を終えて担当者から
初回面談からファーストプレゼンまでおよそ60日、配置図、平面雨とCGでの提案でした。その3日後、「あれで良い」というお返事を頂き、比較的スムースに進めることが出来ました。このご主人様は大変寒がりで、暖かい家を希望されていましたので、パッシブ永暖(床下エアコン)を提案しましたところ大変気に入って頂きました。
現場LIVE
5月13日〜
地縄貼り
建物の位置を出し、GL(グランドレベル)の確認作業です。
5月15日
地鎮祭
工事の安全とお施主様の繁栄を祈念して、天候に恵まれる大安吉日の日に、地鎮祭を執り行ないました。
5月31日〜
基礎工事
昨日より着工しました。根伐りして砕石転圧後、本日捨てコンを打設しました。
捨てコン打設後、墨出しをしたらアンカーベースの先付け金物を固定します。このあと型枠鉄筋工事と続きます。
外周部の型枠が入り、アンカーベースとアンカーをセットしました。
鉄筋工事が完了しました。この後配筋検査を行いコンクリートの打設です。
本日クレーンを使い基礎コンクリートの打設です。梅雨に入りましたがこのところ安定した天候に恵まれています。
立ち上がりのコンクリートを打設しました。レベラーで高さを調整してシート養生です。
立ち上がりの型枠も外れ、屋外給排水設備工事まで完了しました。南面に立ち上がり基礎がないのは、「パッシブ冷暖システム」により構造計算の上、逆さ梁とした結果です。
6月26日〜
木工事
黒い部分が気密パッキンで、金物の出っ張りがあるところは柱却金物(PH12)です。今日はこの金物付けと土台敷き込み作業です。
SE構法の場合、通常の工法と違い、こうして先に金物を取付ます。建て方時にはドリフトピンで締めて完了です。
6月29日〜
仮設工事
建て方に先立ち、こうした外部に作業床を予め作っておく事で、作業が安全でスムーズに行えます。
7月3日〜
木工事
このところの安定しない天候の中、3日に建て方を行いました。台風も来ているので雨仕舞いもしっかり行います。
7月8日〜
屋根工事
屋根板金工事です。ガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き(2.5/10)です。カラーもブラックで締った色となりました。
7月17日〜
木工事
ダイニングからキッチン空間を撮影しました。南側には高さ2.200×幅2.600の掃き出し窓から勾配天井とした先には、頂側窓(ちょうそくまど)を計画してあります。片方はFIXとし、左側へはチェーン式開閉のすべり出し窓を設置しました。やわらかな北側採光の取り込みと、ゆるやかに抜ける立体通風を考慮しました。
7月20日〜
断熱工事
ミニマムで、最適な冷暖房システムです。暖房はヒートポンプエアコンで「床下空間」を暖めることで足下からじんわりと暖かく、冷房は、床下空間をある程度冷やしながら、冷たい熱を一旦天井に上げ、上から降ろす冷気で「やわらかな冷房」で心地よい涼感が得られます。写真は、熱を逃がさないための床断熱工事の状況です。
7月24日〜
パッシブ冷暖工事
パッシブ冷暖のチャンバーよりダクト配管の状況です。床下もこの状況です。この後、28mm合板を貼ります。
8月1日〜
外壁工事
外壁工事が始まりました。黒色カラーで締った外観です。
8月5日〜6日
構造&パッシブ冷暖見学会
5日と6日に表題の見学会を行いました。多くのお客様においで頂き、仕上がれば隠れてしまう大事な構造と床下エアコンである「パッシブ冷暖」をご覧頂きました。
8月9日
上棟式
本日、大安吉日に上棟式を執り行ないました。
8月20日〜
木工事
無垢フローリング貼りの様子です。無垢材のため、一枚一枚にスペーサーを入れ込みながらの作業です。床材はタモフローリング15mmです。
8月28日〜
外壁工事
外壁の窓廻りコーキング工事です。青いテープはマスキングテープといって、サッシュと外壁の養生のために行います。この外壁は凹凸があるので、テーピングも大変な作業です。
外壁足場が外されました。この建物がいちばんかっこよく撮影できるポイントから写しました。
9月14日〜
パッシブ冷暖工事
床下からの冷気を、150mmの中間ファンを経由して天井裏へ送るダクトです。この中間ファンは、冷房時は上に、暖房時は逆回転させ天井付近の暖気を床下へ戻す役目もあります。
10月5日〜
内装工事
木工事が終了し、現在、内装工事中です。下地を丁寧に作ります。
10月10日〜
外部工事
北側入口の玄関へ向かう、コンクリートスロープです。勾配も1/17とし、緩やかに計画しました。
10月28日
竣工しました
無事にお引き渡しが終了しました。外部写真は外構工事が終了次第アップします。写真はリビング勾配天井から通風排熱を計画した頂側窓です。